藍ギン
初めて会った日のことを覚えている。
あの細い腕が私に伸ばされた日も覚えている。
薄い目蓋の下へ隠されていた薄水色の瞳を覚えている。
ただ淡々とした、親しみのない、名前を呼ぶ声を覚えている。
女を前に静かに揺らぐ白い首と銀色の髪を覚えている。
誤摩化しきれぬ情が浮かんだ苦笑を覚えている。
冬になり、より一層白くなった頬を覚えている。
冷え冷えとした爪の色を覚えている。
微かに切り裂かれた薄い皮膚から、ぷくり、と浮かんだ血の色を覚えている。
記憶に耽溺し、時間を潰そうと思った。心をくれなかったが、百年という時間は与えてくれたのだ。
- memo
- :拘束後の藍染さまにたぎる